コーポレートサイトに必要なページとは?基本構成と目的別の追加ページを解説
コーポレートサイトに必要なページを、基本構成と問い合わせ・採用・信頼向上などの目的別に解説。不要なページを増やさず、自社に合うサイト構成を決める方法が分かります。
コーポレートサイトを制作するとき、「どのページを用意すればよいか」「他社と同じ構成で問題ないか」と迷うことがあります。
必要なページは、会社の規模や業種だけでは決まりません。誰がサイトを訪れ、何を確認し、どの行動へ進むのかによって変わります。ページ数を増やしても、内容が重複していたり更新されなかったりすると、利用者にとって分かりにくいサイトになります。
この記事では、コーポレートサイトで検討したい基本ページと、問い合わせ・採用・信頼向上などの目的別に追加したいページを解説します。
結論:基本ページをそろえたうえで、目的に直結するページを追加する
コーポレートサイトの構成は、次の3段階で考えると整理しやすくなります。
- 会社を確認するための情報:会社情報、事業・サービス、実績、プライバシーポリシー
- 次の行動へ進むための情報:お問い合わせ、資料請求、採用応募など
- 目的に応じた判断材料:導入事例、料金、FAQ、社員紹介、セキュリティ方針など
すべての会社に同じページが必要なわけではありません。利用者が意思決定するために必要か、社内で継続して更新できるかを基準に選びます。

コーポレートサイトで検討したい8種類のページ
1. トップページ
トップページは、会社の概要とサイト全体への入口を示すページです。訪問者が短時間で「何をしている会社か」「自分に関係があるか」「次にどこを見ればよいか」を判断できるようにします。
会社紹介を長く掲載するより、主要な事業、選ばれる理由、実績、お知らせ、問い合わせへの導線を簡潔に配置します。目的が複数ある場合は、問い合わせ、採用、取引先向け情報などの優先順位を決めてください。
2. 会社情報
会社情報は、企業の実在性と基本情報を確認するためのページです。会社名、所在地、代表者、設立年、事業内容、連絡先などを掲載します。必要に応じて、代表メッセージ、沿革、アクセス、グループ会社、許認可などを分けます。
情報が古いと信頼を損なうため、移転、代表者変更、事業変更があった際に更新する担当者も決めておきます。
3. 事業・サービス
事業・サービスページでは、「何を提供しているか」だけでなく、「誰のどのような課題を、どのように解決するか」を説明します。
複数の事業がある場合は、一覧ページと各事業の詳細ページを分ける方法があります。サービス名、対象、特徴、対応範囲、利用の流れ、問い合わせ先をそろえると比較しやすくなります。
4. 強み・実績・導入事例
「高品質」「丁寧な対応」などの抽象的な表現だけでは、他社との違いが伝わりにくくなります。実績や事例では、対応した課題、実施内容、対象範囲、成果、担当体制を、公開可能な範囲で具体的に示します。
顧客名や数値を公開できない場合でも、業種、相談内容、対応の考え方を匿名で紹介できます。事実確認と掲載許可の手順は、公開前に決めておきましょう。
5. お知らせ・コラム
お知らせは、休業日、移転、イベント、サービス変更など、会社からの更新情報を伝えるために使います。コラムは、顧客の疑問に答え、専門性や考え方を伝える役割があります。
更新できない場合は、空の一覧や数年前で止まったページを設置しない方が適切なこともあります。更新頻度ではなく、誰が、何を、どの承認手順で公開するかを決めることが重要です。
6. 採用情報
採用を行っている場合は、募集要項だけでなく、仕事内容、働く環境、選考の流れ、求める人物像を掲載します。応募者が知りたい情報と、会社が伝えたい情報を分けて整理してください。
求人媒体を利用する場合も、企業サイトに事業や文化の情報があると、応募前の確認先として活用できます。採用を行っていない時期は、募集状況を明記するか、ページの公開方法を見直します。
7. お問い合わせ
お問い合わせページは、サイトの成果につながる重要なページです。入力項目を増やしすぎると利用者の負担になりますが、少なすぎると回答に必要な情報が不足します。
相談種別、会社名、氏名、連絡先、相談内容など、初回対応に必要な項目に絞ります。送信後の自動返信、担当者への通知、迷惑メール対策、受信確認までテストしてください。
8. プライバシーポリシー
問い合わせフォーム、採用応募、アクセス解析などで個人に関する情報を取り扱う場合は、取得する情報、利用目的、管理方法、問い合わせ窓口などを整理して示します。
他社の文章をそのまま流用せず、自社で実際に利用しているフォーム、解析ツール、外部サービス、委託先に合わせて内容を確認してください。
補足:サイトマップはページ数と導線に応じて判断する
利用者向けのサイトマップは、ページ数が多く、メニューだけでは目的の情報を探しにくい場合に有効です。小規模なサイトでは必須ではありません。主要ページへの導線が明確であれば、無理に追加する必要はありません。
目的別に追加したいページ
基本ページだけで判断材料が不足する場合は、サイトの目的に合わせてページを追加します。

| 目的 | 追加を検討するページ | 主な役割 |
|---|---|---|
| 問い合わせを増やす | 導入事例、料金、利用の流れ、FAQ、資料ダウンロード | 比較・検討時の不安を減らし、相談の判断材料を示す |
| 採用を強化する | 社員紹介、働く環境、制度、仕事紹介、選考FAQ | 仕事内容と職場の理解を深め、応募後の認識違いを減らす |
| 信頼を高める | 代表メッセージ、資格・許認可、品質方針、セキュリティ方針 | 取引前に確認される会社の体制や方針を示す |
| 営業を支援する | 課題別ページ、業種別ページ、比較表、よくある相談 | 顧客ごとに必要な情報を案内しやすくする |
| 店舗へ誘導する | 店舗一覧、アクセス、営業時間、予約、取扱サービス | 来店前の確認から予約・訪問までを支援する |
追加ページは、検索キーワードの数だけ作るものではありません。内容がほぼ同じページを量産すると、利用者が違いを判断できず、社内の更新負担も増えます。対象ユーザー、課題、提供内容が明確に異なる場合に分けます。
BtoB企業とBtoC企業で構成はどう変わるか
BtoB企業は検討と社内説明を支える情報を重視する
BtoBでは、サイトを見た担当者だけで購入や契約を決めないことがあります。上司や関連部署へ説明できるよう、対応範囲、導入の流れ、事例、サポート、セキュリティ、よくある質問などの判断材料を用意します。
BtoC企業は利用条件と行動までの分かりやすさを重視する
BtoCでは、料金、店舗、営業時間、予約方法、配送、返品、利用条件など、行動前に必要な情報を探しやすくします。スマートフォンでの読みやすさと、予約・購入・問い合わせまでの操作数も確認します。
ただし、BtoB・BtoCという区分だけで決めるのではなく、実際の利用者が契約や応募までに確認する項目を調べることが必要です。
必要なページを決める5つの手順
1. サイトの目的を1〜2個に絞る
問い合わせ、採用、信頼向上、既存顧客への案内などから、優先する目的を決めます。目的が多い場合は、最優先の対象ユーザーと行動を明確にします。
2. 対象ユーザーの疑問を書き出す
「対応している内容は何か」「実績はあるか」「費用や期間はどの程度か」「相談後はどう進むか」など、問い合わせや営業の現場で実際に聞かれる質問を集めます。
3. 疑問をページへ割り当てる
質問ごとにページを作るのではなく、同じ目的の情報をまとめます。内容が多く、検索や営業で個別に案内する必要がある場合だけ詳細ページへ分けます。
4. 各ページの次の行動を決める
関連サービスを見る、事例を確認する、資料をダウンロードする、問い合わせるなど、ページを読んだ後の導線を決めます。すべてのページから同じ問い合わせボタンへ誘導するのではなく、検討段階に合う行動を用意します。
5. 更新責任と公開条件を決める
各ページについて、情報の管理部署、更新担当者、確認頻度を決めます。担当者が決められないページは、公開時点の内容を維持できるか、設置自体が必要かを再検討します。
ページ構成で起きやすい5つの問題
1. 会社が伝えたい順番だけで構成する
社内の組織や事業区分をそのままメニューにすると、初めて訪れる人には分かりにくいことがあります。利用者が探す言葉と順番を優先します。
2. 似た内容のページを増やす
事業紹介、強み、選ばれる理由、特徴で同じ説明を繰り返すと、ページの役割が曖昧になります。各ページで答える質問を一つ決めます。
3. 内容のないページを公開する
実績0件、お知らせ0件、準備中だけのページは、公開を急がず、情報がそろってから追加する方が適切です。
4. 問い合わせ先が一つしかない
すぐに相談したい人だけでなく、事例を確認したい人、資料を持ち帰りたい人もいます。検討段階に合う導線を用意します。
5. 公開後の更新を想定していない
更新機能を増やしても、担当者と運用ルールがなければ利用されません。公開前に、更新が必要な情報と更新しない情報を分けます。
小規模な企業サイトの最小構成例
まず小さく公開したい場合は、次の構成から始められます。
- トップページ
- 会社情報
- 事業・サービス
- 実績または選ばれる理由
- お問い合わせ
- プライバシーポリシー
採用、お知らせ、コラム、FAQなどは、目的と運用体制が整った段階で追加します。最初から大規模にするより、必要な情報を正確に公開し、問い合わせ内容やアクセス状況を見ながら改善する方が管理しやすくなります。
制作会社へ依頼する前に整理したい項目
- 最優先の対象ユーザーと目的
- 利用者に取ってほしい行動
- 必須ページと、予算に応じて追加するページ
- 既存の原稿、写真、会社案内、営業資料
- 実績や顧客名を掲載できる範囲
- 社内で更新するページと制作会社へ依頼する範囲
- 公開後の更新担当者と承認手順
ページ構成だけでなく、リニューアル全体の条件を整理する場合は「企業サイトリニューアルの要件定義」も参考にしてください。依頼先を比較する段階では、「ホームページ制作会社の選び方」で、見積もりや制作範囲の確認項目を解説しています。
Nobishiro合同会社のWebサイト制作
Nobishiro合同会社では、誰に何を伝え、どの行動につなげるかを整理し、目的と運用体制に合わせてサイト構成を設計します。
- コーポレートサイト、サービスサイト、ランディングページ、ECサイトの設計・制作
- ターゲット、掲載情報、問い合わせまでの導線整理
- WordPressを使ったお知らせ、実績、コラムなどの更新機能
- 既存サイトのページ整理とリニューアル
- 公開後のテキスト修正、画像差し替え、ページ追加、表示調整
詳しい対応内容は「Webサイト制作」をご覧ください。
必要なページが決まっていない段階からご相談ください
「何ページ必要か分からない」「現在のサイトで残す情報を判断できない」「問い合わせと採用の両方に対応したい」といった段階でも、目的と優先順位から構成を整理できます。
コーポレートサイトの新規制作やリニューアルをご検討の場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。